これから家を建てる方へ

揺らめく美しい炎に魅了されて設置した薪ストーブ…
炎の⼒強く優しい温もりを求めて設置した薪ストーブ…
しかし、その折⾓の薪ストーブが最⼤のポテンシャルを発揮できずにいるのはとても悲しいことです。
薪ストーブを使うのであれば、その魅⼒をしっかりと味わっていただきたい。
そのため、エンフリーでは設計段階でのご相談を推奨しております。

新築住宅における薪ストーブの設置の利点

新築住宅では薪ストーブの設置を設計段階で計画することで、最適な設置場所の選定や煙突の適切な施⼯が可能になります。また住宅デザインとの調和や効率的な暖房計画が可能です。

設置場所の選定について

薪ストーブの設置場所を考えずに設計を進めていくと、薪ストーブが部屋のコーナーに配置されることがよくあります。
既存住宅の場合、施⼯上の問題や間取りの関係でコーナーにしか置けないというのはよくあることです。


しかし新築の場合、設置場所の選択肢は⼤きく広がります。
例えば、壁に沿って薪ストーブを配置して左右の広く空いた空間は薪やアクセサリーを置くスペースにしたり、部屋の中⼼点付近に薪ストーブを置いて暖かさの偏りを最⼩限に抑えつつ、開放的な薪ストーブスペースを確保するなど、新築ならではの⾃由で多彩な選択肢があることを忘れてはいけません。


煙突の施⼯について

薪ストーブを設置する際に避けては通れないのが煙突の施⼯です。
煙突の施⼯は⼤きく分けて屋根抜きと壁抜きがあります。
既存住宅の場合、屋根抜きであれば今ある梁や垂⽊、壁抜きであれば柱や筋違等を避けて施⼯する必要があります。
ですが設計段階の場合あらかじめ垂⽊を加⼯したり、壁に枠を作ったり、煙突が通るスペースを安全に確保する事が出来ます。なので薪ストーブの設置位置を先に決めてから煙突の抜く位置を決めることができます。

メンテナンス性について

薪ストーブを使う上で煙突掃除やコーキングのチェックなど、定期的に⾏わなければならないメンテナンスがあります。
煙突先端部には⿃よけネットがあり煤による⽬詰まりが起きやすいため、掃除の際は最もチェックしたいポイントです。
そのため煙突までのアクセスを容易にする必要があります。もし屋根の勾配が急な場合、煙突をチェックするために毎回⾜場を組む必要があります。これはかなり⼤掛かりになり費⽤もかかります。また梯⼦を掛けるスペースがない場合や、太陽光パネルで歩けない場合、煙突へのアクセスが困難なケースが多数あります。
しかし、設計段階で煙突までのルートを考えておけばストレスなくメンテナンスが⾏うことが可能です。

暖房計画について

薪ストーブを設置する際に部屋がどのように暖まるかも考える必要があります。 具体的な例を挙げると薪ストーブの上に吹き抜けがある場合です。 暖かくなった空気は上へ上へと昇っていきます。その結果1階は思ったよりも暖まらず、2階は⾮常に熱くなります。また下がり壁などで熱が横に広がらず、⼩さい空間に熱がこもってしまうこともあります。これが意図的な場合は問題ありませんが、予想していなかった暖まり⽅に驚かれる薪ストーブユーザーの⽅も少なくありません。
新築であれば間取りと⼀緒に暖房計画も⾏うことができます。デザイン性も重要ですが薪ストーブの暖房器具としてのポテンシャルを⼗分に発揮したい場合は、設計初期段階のご相談をおすすめしています。

薪の調達と保管場所

薪ストーブを楽しむためには、適切な薪の調達と保管が⽋かせません。薪は乾燥していることが重要であり、⾬に濡れない場所で保管することが望ましいです。
したがって、どのような薪を調達し、どの⼿段で調達するのか、どれくらいの量を保管するのかを考える必要があります。もし、シーズン毎に乾いた薪を購⼊するのであれば、保管しておく場所の確保は最低限で済みます。しかし、乾いていない薪を安く購⼊し燃料費を節約したい場合は、来年や再来年の薪を保管する場所が必要になります。
また軽トラックやユニック⾞で薪を運搬する場合は、荷下ろし場所と薪棚との距離も考慮する必要があります。距離が⻑いと薪の運搬に労⼒が必要になります。
⾃分がどのようなスタイルで薪を⽤意するのか設計段階で考えておけば薪ストーブライフはより快適なものになります。

最後に

⼤きく5つのポイントを記述しましたが、他にも間取りによって様々な問題を抱えている場合もあります。しかしその問題を解決するにも図⾯が確定した後では難しくなります。
そのため早い段階でエンフリーにご相談いただくことをお勧めします。より良い薪ストーブライフを送るために全⼒でお⼿伝いさせていただきます。また薪ストーブの取り扱いやメンテナンスについても豊富な知識と経験を持っていますのでアフターサポートも安⼼してお任せいただけます。
早期の相談により問題の解決や、最適な薪ストーブの選択が可能になります。ぜひお気軽にご相談ください。