薪ストーブやペレットストーブの合同会社エンフリー

エンフリーの想い

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薪ストーブとの出会い

もう30年以上も前になるでしょうか。
そいつと初めて会ったのは、山梨の友人宅を訪ねた12月のクリスマスイヴの夜でした。 雪こそ降ってはいませんでしたが、かなり寒かったのを覚えています。 出迎えてくれた友人はすぐに私達を家の中に招き入れてくれました。 まず私が驚いたのは、『家の中の温かさ』でした。 そして漂ってくるカレーの香り・・・。 私はその時、生まれてはじめて、家の隅から神秘的な灯りを放つ薪ストーブを目にしました。 私は思わず友人に言葉を投げかけました。
『これが薪ストーブ?』
当時、私は薪ストーブという物は、大きな別荘とか、リゾートホテルやペンションに設置してあるものと思っていました。 なので、一般住宅に本格的な薪ストーブがあることに一種のカルチャーショックを受けました。 それと同時に私は心の中で叫びました。
『これだよ!これ!』

否定的だった母の変化

私は山梨県白州町の友人宅から帰宅するとすぐに、実家に薪ストーブを導入したいと家族に告げました。 しかし、母親の反応は『灯油ストーブでいいじゃないの!』という否定的な反応。 でも、そんな母親の雑音に耳を貸さずに、私は、薪ストーブショップに電話をして自宅を見にきてもらいました。 メーカーや機種について全くわからなかった私は、担当した薪ストーブショップさんに機種を選んでもらいました。 そして、我が家に縦型のお洒落な薪ストーブ、スキャンの『マーグレティー』がやってきたのでした。灯油ストーブ支持者だった母親。 しかし、その母親も薪ストーブを体感すること数日で、今までの価値観が変わっていったのでした。私が焚き付けを始めると、
『そうじゃないわよ!お母さんがやるから・・・』
母親は自慢顔で、焚き付け作業を私から奪いました。 そして家も温まり、のんびりした時間を過ごしていると、なにやら匂ってくるのです。 それは大概、焼き芋の匂いだったり、シチューの匂いでした。
そうです。 母親はすっかり薪ストーブクッキングを楽しんでいたのです。 朝一番で起きて火を付ける母親・・・。 こんな風景を私は想像もしていませんでした。

二台目は触媒式の薪ストーブ

実家の隣に建てた家にも当然、薪ストーブを設置することになりました。 二台目も機種選定を薪ストーブショップさんに全てお任せしました。 そして新居にやってきたのは、バーモントキャスティングスの『イントレビット』でした。 オーソドックスな形の黒い薪ストーブです。
今思えば笑ってしまう話なんですが、触媒(特殊金属の塗布された蜂の巣状のプレートに触れた燃焼ガスを化学反応させることにより2次燃焼させる方式)の機能とか、ダンパー操作(2次燃焼室があるストーブに設けられた板状の部材。フタの役割を持ち、開閉操作で排気の誘導ルートを変えることができる)なんて全然意識しないで使っていました。
(たぶん、ショップから詳しい説明を受けていなかったんだと思います。) だから、部屋に煙が充満するなんてことも何度もありました。 こうして私は知らず知らずのうちに、鋳物の薪ストーブと、鋼板の薪ストーブ。 そして、触媒式と非触媒式の薪ストーブを生活の道具として使っていくことになったのでした。

薪ストーブの専門家としての道

私は昔から『木造住宅』への憧れがありました。
鉄筋コンクリートの公団住宅育ちの私のささやかな憧れでした。 木の家に薪ストーブ・・・。
私はこんな住空間をたくさんの人に提案したい・・・。
私の進むべき道がハッキリ見えてきたのもこの時期だと思います。 そして夜間の専門学校に通い、建築士の資格をとり、私の夢は着実に前進していきました。 ハウスメーカーで建物の基礎を学び、その後、薪ストーブショップで薪ストーブ本体の基礎と工事のノウハウを徹底的に学ぶと同時に薪ストーブの性能を十分に発揮できる住宅の間取りについての研究、勉強を続けました。 その甲斐があったからだと思いますが、私は薪ストーブを設置するだけの職人から、『薪ストーブ住宅』の専門アドバイザーとして間取りの作成段階からお客様のお手伝いをさせていただくだけのスキルを身につけることができました。

私が出会う御夫婦には、薪ストーブを、『お父さんの道楽』と思われておいでの奥様が少なくありません。 中年男性で薪ストーブを好きな方は、わかりやすく言うと、『やんちゃでおちゃめ』な可愛い方が多いです。 いつまでも少年の心を持っている・・・。
そんなお父さんをいつも私は微笑ましく思い、援護しています。
薪ストーブは、スイッチ1つでなんでも快適にする装置とは違います。
冬が来る前に、薪の準備だってしなくてはなりません。
伐採木をもらいに行ったり、斧で薪割りをしたり・・・。
オール電化住宅の利便性とは程遠い対極の道具です。

でも、薪割りをするお父さんって、格好良いと思いませんか?
家族の笑い声と、団欒のその時のために額に汗して、泥だらけになって・・・。
休日に、昼間からビールを飲んで横になっているお父さん・・・。
斧やチェーンソーを手にしているお父さん・・・。
奥さんならどちらのお父さんに惚れ直しますか?

私は、火とナイフを操る男は(女性も)格好良いと思っています。
でも今のままでは格好良い男は(女性も)いなくなってしまうと思います。
なぜなら、現代の子供達は生の火に触れる機会がなくなってしまったからです。
焚火は禁止されていますし、囲炉裏や竈のある家は滅多にありません。
台所だってIHが主流になりました。
せいぜい、キャンプに行って飯盒炊爨をする時でしか生の火に触れる機会はありません。
このままでは子供達は、 『火は危険なもの』としか認識しないことにならないでしょうか?
火は危険ではあるけれども、 私達にたくさんの恵みをもたらしてくれる神様からのプレゼントです。

そして、薪エネルギーは持続可能なエネルギーであり、里山の活性化とも密接な関わりがあることも、私達大人が、次の世代に伝えなければならないことではないでしょうか。
私にできることは限られています。
でも、ここまでお読みいただいた方には私の気持ちや考え方はご理解いただけたのではないでしょうか。

人と人との出会い。
不思議なものです。

私の夢・・・。
それは、薪ストーブの素晴らしさを1人でも多くの方に知っていただくこと。
そして、たくさんの薪ストーブ仲間ができることです。

あと数十年・・・。
まだまだ若いつもりの私。
『薪ストーブ住宅専門アドバイザー』として、 私は身体が動かなくなるその時まで、関東地方を飛び回っていることでしょう。
私はお酒を飲めないのですが、
炎を前に時間を忘れて、是非あなたと語り合いたいです。
そんな素敵な出会いのチャンスを与えてくれた神様に今日も感謝しています。
エンフリー(ENVIRONMENT FRIENDLY)
これは、スリランカ人の留学生の友達が教えてくれた言葉です。
『環境と仲良し』
つまり、環境に優しいという広義の言葉だそうです。
僕はこの名前をこれからもずっと大切にしていきます。

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